よく「中国人に三刀あり」と申します。三つの「刀」、すなわち、菜刀(包丁)・裁縫刀(裁ちばさみ)・剃刀を指します。その由来は、世界各地に移住した中国人が最初に始める商売が、食堂・洗濯屋あるいは裁縫店・理髪店であることによるとみられます。そうした伝統を受け継いだ店舗の一つが、台北のテーラー『香格里拉洋服専門店』です。
『香格里拉洋服専門店』は晶華酒店(リージェントホテル)の左側入口にあります。緑色の看板が目印です。七年前に陳慶煌父子が創業しました。オーナーの陳慶煌氏は背広の製作に三十数年の経験があります。 店内は明るく清潔的です。客が入ると同時に店員から「歓迎光臨(いらっし
ゃいませ)」の声がかかり、ただちに一杯のお茶が運ばれてくるでしょう。左側の卓上にはパソコンがあり、お客様は自由に使用できます。壁には、ご利用いただいた顧客様の写真がかかっています。西洋人・東洋人はもちろんときにアフリカの方もおられます。国際的なお店であることがわかります。 |